必殺が好き 江戸が好き

江戸時代と必殺仕事人が好きです。好きすぎです ※当サイトではアフィリエイト広告等を利用しています

「必殺仕事人2022」が放送されると聞いたので、急いで「必殺仕事人2020」を観た。

ずっと待っていた「必殺仕事人2021」。

やるのか…?やらないのか…?

とじりじりしながら迎えた2021年も、とうとう最終月となってしまった。

で、結局「2021」はなかったのですが、年が明けてすぐ、「必殺仕事人2022」をやるという情報をキャッチし、ようやく「2020」を観ることにしました。

ずっと大事に録画してた。

さっさと観ればいいのでしょうが、なにしろ現在ジャニーズ頼みの「必殺仕事人」は、毎年ほんとにやるかどうかわからない。

でも再放送じゃない、新作の必殺仕事人はこれしかないんで!

だから次の放送がある、というのを確認してからやーっと前作の放送を観ることにしているのです。

目次

「必殺仕事人2022」はもう放送済みですが

新作の情報をキャッチしたのは、直前も直前、放送日前日の朝刊ででした。

それまで朝日放送のホームページをたびたび訪れては、新作の情報はねーがーーーー?

と探していたのですが、1年なかったので足が遠のいておりました。

それが日課の新聞テレビ欄チェックで「2020」の再放送を見つけ、その最後の1行に「最新作あす夜9時」の文字を発見。

テレビCMも見なかったし(たまたまテレ朝を観てないからかも)、前日まで何も発見できなかったとは。

告知不足ーーー!!

まあというわけで、これはこれで録画をし、やっと前作の「2020」を観ることができるようになったわけです。

「2022」はいつになるか…

というわけで「必殺仕事人2020」を観た。

もう2022年ですけどね。

大分寝かしていたけれど、映像も内容も古臭く感じませんでしたよ!

ちなみに今回、遠藤憲一の姿はありませんでした。

刀 必殺イメージ

あらすじ

江戸の町で、子を装って親を欺いて金を奪う「親だまし」の詐欺が頻発する。

同心の渡辺小五郎が勤める本町奉行所には、名裁きで名高い湯川伊周が町奉行としてやってきた。

新しい与力として田上誠蔵も就任し、詐欺の取り締まりに本腰を入れる構えだ。

そんななか、小五郎はひょんなことから助けてやった少女・つゆになつかれてしまう。

親戚に預けられて厄介者扱いされているという境遇を知ったふくとてんは、つゆを家に置こうと言い出すのだが?

(朝日放送 必殺仕事人 過去の作品紹介ページより)

「親だまし」というのは、現代のオレオレ詐欺です。

子どもが困っていて、お金を出せば解決するというウソの話で親からお金を巻き上げるあれ。

親はお金がなくても、近隣や親せきから借りまくって子供のために奔走します。

しかしぜーーーんぶウソ。

まわりに顔向けできなくなった親は自害…

その裏にいるのがやくざ者とにらんだ奉行所は、やくざ者撲滅に乗り出します。

しかしやくざを厳しく取り締まった後も「親だまし」は無くなる気配がない…

実は「グレ者」という、仁義もルールも無用の悪党どもが暗躍していたんですね~~~

新しい与力にも引きこもりの息子という問題が

今回も奉行所に新しい人事があり、名奉行とエリート与力がやってきます。

ふたりともいかにも清廉潔白の正義の人に見えるが…?

私は必殺を何十年も見てきているので、あやしい… という人と、この人死にそう… と思う登場人物がほぼ100%分かります。

まあ必殺のパターンともいえるので、何作か見た人でも分かると思いますが!

で、今回も抜群にあやしい二人ですが、そのうちの一人、与力の田上は引きこもりの息子という頭痛の種を抱えています。

この息子・新之丞が何をするでもなく、赤飯の中の小豆のつぶを数えたり、庭に来る鳥が落としていくフンの数などを数えて日々過ごしています。

しかしそんな引きこもりも、その家にたまたま庭師として働きに来ていた仕事人のリュウに心を開いていき、身なりを整えていっしょに外に出て行くようになります。

そのお散歩中に出会ったのが「新生塾」という、若者を集めてアツい未来を語っている塾の主催者溝端。

溝端の熱いトークにやられた新之丞は、親に反対されながらも入塾を決めます。

ちなみにこの塾長、ずっと宮川一朗太だと思っていたら、エンドロールで駿河太郎という人だったと知る。

さてさて小五郎も無関係ではないですよ

ひょんなことから子供を預かることになった渡辺家。

お馬さんになったりして小五郎も実のところまんざらではなさそうです。

子どもの親は子供を親戚に預け、今でいうキャバクラみたいなところで働いていて、いずれ子供を引き取って居酒屋をやりたいという夢があり、貯金に励んでいます。

キャバクラ(水茶屋ともいう)のお客で来ていた経師屋の涼次は、接客に来た母親からその話を聞きますが、たまたまグレ者連中も居合わせて、母親が小銭をためているという話を聞きつけてしまいます。

人前で金を持ってる話はするもんじゃないよ、とたしなめますが時すでに遅し。

グレ者は母親に、居抜きの住居付き居酒屋物件があると声をかけ、実際に物件を見に連れて行きます。

「事情があって主が急いで手放したがってるから、今なら破格で」といわれ母親は契約を結んでしまいますが、読み書きができないので書面の内容がわからず。それでも信じてサインしてしまったのが運の尽き。

物件は開店前のお店を、人がいない時間を見計らって勝手に見せただけで、契約書面と思ったものは借金返済の覚え書きでした。

お店を買ったつもりで渡したお金も取り上げられ、住むところもなく、絶望する母親。グレ者に金返せと詰め寄って…

子どもは親を亡くし、ひとりきりになってしまいます。

アツい溝端 清廉潔白なお奉行さま湯川 グレ者 裏でつながる

塾生となった与力の息子新之丞。

生き生きとお掃除ボランティアとかに励んでいたのはいいのですが、そのうち塾長から寄付のお願いが。親に出してもらえという。

世間知らずの塾生狙いで、さらに親だましの受け子にもされ、妄信的な信者だった新之丞もだんだんえ?アレ?となってきて…

パパ(与力)にあの塾おかしい!と訴えます。

悲哀 それが必殺

これから観る人のために全部のネタはバラしませんが(しかしほぼバレてる?)、「人の本質は悪」と言い、「だが親子は違う」というところから、親心を利用した親だまし。

今回の「必殺2020」は全編、親と子のつながりがテーマだった気がします。

全てが悲しい終わりを遂げるのが必殺の悲哀。

とくに今回は、小五郎がやられちゃったんじゃないか?と想像しました。

小五郎をお馬さんにして楽しそうな子供の笑顔が沁みました!

あれ泣けるわ。

母親をなくしてひとりきりになってしまった悲しみの対比にやられる。

 

2年前のドラマでしたが、まるで今年の新作みたいな、決して古びていない内容でした!

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